ジョージ朝倉Nightに行ってきた

 テアトル新宿で土曜の深夜からオールナイトで行われたジョージ朝倉Nightに行ってきた。「平凡ポンチ」完結記念とかいう口実らしいが、単にジョージの好みで選んだ映画3本を上映するっていう話で漫画とは関係ない。でもまあ、トークショーには松尾スズキ氏も出るということで満席だった。女性が多かったのはほとんどそれ目当てだったためではないかと。ジョージ目当てはどんくらいいたのかね。
 トークは場馴れしている松尾氏がリードして話を進めててジョージの漫画の話はほとんどなかった。映画「恋の門」にジョージがちょいと出ているけど、その時が初対面だったようだ。当然「平凡ポンチ」の話も出たが、酔っ払っているという松尾氏がたくさんしゃべりつつも要領を得ず、一言で言えば無茶苦茶な漫画ということで、その理由も上映された映画が全てを語っていたと思う。高校卒業後、縫製工場に4ヶ月勤めたとかいう話も出て、辞めた後漫画を持ち込んだらAランク(その上に努力賞とか佳作とかあるわけね)だったとか。
 あとは、読者が意外と細かなところにまで突っ込みいれてくるのがウザイ(うざいとまでは言ってなかったかな)とか。そんなんどうでもいいじゃん、というのがジョージスタイルらしい。まあ私も漫画の感想でたまに細かなことをねちねち書くことあるんで、確かに作品によってそこらあたりは区別して気を付けるべきだな。全ての作品を同じ態度で読むことってないもんな。バカ漫画にはそれにふさわしい姿勢で読むから、作画のミスとかもあんま気にならない。あとキャラの統一性。「平凡ポンチ」の場合は真島、眼鏡キャラが眼鏡はずすのは編集部的に微妙だったようだが、ジョージは構わず突っ走った。
 基本的に勢いが肝だから、理屈とか倫理とかは二の次なんだろう。「平凡ポンチ」は漫画でしか出来ないことをやりたかったと語るジョージがかっこよかった。
 上映された3作は、知る人ぞ知る三池監督の怪作「牛頭」、糞映画の伝統は昔からだった東映の「ザ・カラテ」と、成瀬監督の名品「驟雨」。前2作は場内爆笑の連続で、上映後拍手まで出た。ちょっと悪乗りしすぎかなーと私はちょっと冷めていたが、でもまあ笑ったのはほんと。「牛頭」はホラーの演出を踏襲した上でバカな展開をやりまくる点で作品になってたけど(脚本が昨年花くまゆうさく原作の映画「東京ゾンビ」で監督デビューした佐藤佐吉ね)、「ザ・カラテ」は意味がわからんかった。真面目にやってるらしいんだが、全てギャグになってるってのが恐ろしい。「驟雨」は普通に安心して楽しめた。会話、ちょっとした仕草、周囲の空気、映画だった。
 「ザ・カラテ」の上映後に整理番号を抽選番号としたいろんなプレゼントが当たる抽選会が行われた。どうせはずれるだろうとぼけっとしてたら、なんか当たってしまった。めちゃくちゃ恥ずかしいわ。でもジョージと握手してきた。物は原画の複製をさらにカラーコピーしただけのもの。額に入ってるが全然立派じゃないけど、長野から行った甲斐はあったわ。