まもなく杉本

 燕失速でもう気が滅入っている。やってらんねー。で、こういうときに限って、いちいち気に障ることを平気な顔して晒している人の文章読んじゃったもんだから、なんか書くね、もう。ほっときゃいいんだけどさ、だって鯉とベイに続けて負け越しだなんて、そりゃないよ、若松はん……
 ここですよ。http://d.hatena.ne.jp/Fujiko/20040903#p1 コミックレビューSの岡崎京子ヘルタースケルター」の感想ですよ。なんかひどいね。誤読については早くも突っ込み受けて謝っているけど、一体何をどう読んでそんなことになったのかと思ったら、「漫画喫茶で時間気にして読んでしまったもので、その時はおもにネームを追いかけることに終始してしまい、絵をちゃんと見切れていなかったようです」
 漫画喫茶かよ……とりあえず一週間そこで寝泊りして料金踏み倒して捕まってこい。私の感想文よりも長いもんかいて再レビューしろ。
 まあ誤読はいいんだよ、私もしてると思うから。あとでこういう指摘を受けたんでと前書きして追記すればいいんだから。でも漫画喫茶でああいう読み方したものを感想文にして書いてしまうって神経がわからない。図々しく書いたとしても、はじめからこんなふうに読んでいたと前置きしとけばまだしも、あとで指摘受けてから言い訳すんなよ。このまま誰にも指摘されなかったときのことを想像すれば、正味の話、こいつアホだ、で終わりだぞ。
 まあそんな怒ることもないんだけど。漫画喫茶で読んだ作品をレビューとしてサイトにアップしているところは他にもあるからさ、正直呆れているんだけど。映画の感想だとさ、もうみんな劇場で金払ってみたっていうのが前提になっているでしょ。ビデオ鑑賞ならそういう前置きがつくし、どんな環境で鑑賞したのかってのも感想・批評の一部になることもある。漫画の感想・批評はそうじゃないんだよな、随分大雑把な感想が多いなっていくつかのテキストを読んでいくと、実は漫画喫茶で読んだのがほとんど、ということがわかって、さようならとなることがある。いろいろとサイト回っているけど、面白いサイトはほとんど買って読んだものについて語っているよ。
 コミSにしても、買ったと思しき作品については記述が長いし、感想も具体的なんだよ。そういうものと同列に漫画喫茶で読んだ作品の感想がある。変だなって私は思うわけ。そこまでして読んだものをことごとくレビューしたいのかね。価値ないよ、ざっと読んだものについて書かれたものなんて。テレビで見た映画の感想と同次元。
 百歩譲って、それでもレビューとしてありとしよう。その場合は条件がある、個室で読め。そして漫画喫茶で読んだということを逃げ口上にするな。B+とかA−と評価下すな。感想にとどめてくれ。いや真面目な話、冗談でなくてさ。
 まあまだこのサイトは良心的ですよ。たまに漫画喫茶で読んだという前振りつきの感想文もあるし。もっと腹立つのはさ、はてなダイアリーキーワードだよ。いい加減これ買った・これ読みたいってだけでキーワード化すんの止めてくれ。今日買った本とかいって列挙してあんのね。当然作者名と作品名からたどって来る人けど、アクセス集まればなんでもいいのかよ。とりあえずそういう連中は「マンガ産業論」読んで出直せ。
 話し変わるけど、南Q太さよならみどりちゃん」が映画化だって。また微妙だなものを選んだなって古厩智之監督かよ! 観よ。