2005-01-01から1年間の記事一覧

面白かったマンガ 2005

今年も面白いマンガにたくさん出会えた。いやー、大変だね、読むだけでも。なんか部屋の中の惨状が……というのはどうでもよくて、年末の個人的なお楽しみが、今年のマイベスト作品の選出である。これはどうなんですかね、私は未知のマンガとの遭遇をこういう…

今回の更新は、豊田徹也「アンダーカレント」の感想。 11月あたりから今年のマンガ読み暦を振り返って勝手にベスト作品選んで自己満足がはじまるんだけど、その11月以降に出会った作品の面白さが前の10か月を消し飛ぶ勢いだなー。感想文もこんだけ立て続ける…

前回の更新が岩岡ヒサエ「守屋観察ノート」と岩本ナオ「スケルトン イン ザ クローゼット」の感想。 今回の更新が安永知澄「やさしいからだ」3巻と衿沢世衣子「夏坂」の感想。それぞれ「ひとりで勝手に――戻る」から各感想に行ける。 「やさしいからだ」は最…

「同じ月を見ている」

さて、漫画原作映画ということで。 「同じ月を見ている」 原作は土田世紀。監督は深作健太、脚本・森淳一、主演・窪塚洋介、黒木メイサ、エディソン・チャン。 東映と深作健太、これだけで十分つまらないことが予想できるわけだが、原作について軽く触れてお…

地味に続けている極私的物語論というかほとんど覚え書のような「拝啓 手塚治虫様」の第15回。なんかもう完全に方向を見失っているような気もするけど、どうにか物語論の一部である読者についての考察にたどり着いた感じ。今回は「テヅカ・イズ・デッド」の内…

先週が伊藤剛「テヅカ・イズ・デッド」の感想で、今週は緑川ゆき「夏目友人帳」の感想。 はい、緑川ゆきです。待望の新刊です。感想というかファンの戯言です、ごめんなさい。 で、たけくまメモが「テヅカ・イズ・デッド」を機にマンガ評論についてえらい騒…

ハリセン少女

今回の更新は滝沢麻耶「リンガフランカ」の感想。2月に出た本を今さらって感だが、「ease」3号に滝沢麻耶の短編が載ってて、ついでに「リンガフランカ」を再読したら天啓があって感想書いた。お笑い云々置いといても普通に面白い作品だ。 セリフを聞くため…

藤子・F・不二雄ファン必見 映画「サマータイムマシン・ブルース

本広克行監督というと踊る大捜査線シリーズなわけだが、一方で個人的に撮りたい映画も撮っている監督でもある、「サトラレ」とか。犬童一心が「タッチ」なんか撮っちゃう一方で「メゾン・ド・ヒミコ」監督するようなもんかね。本広監督の最新作は、しがらみ…

ピキピキピッキー

漫画原作映画ということで、南Q太原作・古厩智之監督「さよならみどりちゃん」をさくっと観てきた。まずひとつ断っておく、私は古厩監督を贔屓していることと南Q太作品に飽きているということ。で、原作について私はたいした思い入れがない点を除いても、…

この夏おすすめの映画

今回は映画「リンダ リンダ リンダ」の感想文。 最近は他にも面白いのを観たぞ。 「七人の弔」 笑ってしまう衝撃とラストの寂しさ。ダンカンだけど内容は意外と重く社会派だぞ。 「運命じゃない人」 多分今年一番の傑作。宮田くんのガッツポーズ、忘れません…

私家版ロスト・ワールド

「マンガ表現学入門」の感想文では手塚15,6歳の時と書いたけど、先日、本の山の中から引っ張り出して私家版ロスト・ワールドのあと書きを読むと、日米の関係が険悪になった頃に描いたとあり、となると、手塚少年12,3歳の頃ということになる。手塚は亡くなる…

DVD青汁

今回の更新は小畑健「DEATH NOTE」7巻のLのところについての感想。最初は分析のつもりが感傷的になってしまったので感想文にした。 団地ともおは5巻も面白いな。なんかどうでもいい描写にゲラゲラ笑っている。ほんとにスルメ好きだな、作者。花…

酔ってない

今回の更新は竹内オサム「マンガ表現学入門」の感想。文句言い過ぎた、反省している。でも本音はもっと文句言いたいけど、疲れるからやめた。竹内氏のほかの本は面白いよ、読んだことないけど。

映画「逆境ナイン」 逆境レビュー

監督:羽住英一郎 原作:島本和彦 脚本:福田雄一 音楽:佐藤直紀 撮影:村杢茂樹 テーマソング:岡村孝子「夢をあきらめないで」 主演:玉山鉄二 堀北真希/田中直樹 藤岡弘、/柴田将士 出口哲也 寺内優作 坂本真 青木崇高 土倉有貴 堺沢隆史 栩原楽人/松…

無用の用

前回(6月13日)の更新が石川雅之「人斬り龍馬」の感想で、今回の更新は拝啓手塚治虫様の第14回目。拝啓手塚の企画は半年以上も中断してたけど、地味に続けていきますよ、感想求めている人にはつまらん話で申し訳ないけど。で、実際感想文も行き詰まり気味な…

Comic Baton

B館さんとこから回ってきた。あちこちのサイトで何々バトン見かけてるが、うちには無関係だと思ってたけど、B館さんも思い切ったことするなー。ありがとござます。Total volume of comic on my Bookshelf(本棚に入ってる漫画単行本の冊数) 推定2000冊。…

テルミンと俳句の会

「Little Birds」という映画を観た。渋谷と新宿で今やってて、先の土曜は渋谷のアップリンクファクトリーとかいう教室みたいな映画館で監督のトークイベントをねらって田舎から駆けつけた。映画の副題は「イラク 戦火の家族たち」。2003年3月から4月のイラク…

まだゲームやってる

石塚真一「岳」と浦沢直樹「PLUTO」2巻の感想を追加。 ひと月ぶりの更新だが、その間何やってたかって、ロマサガに決まっているでしょう。購入からひと月経っても全然飽きませんよ。生活リズムが完全にゲーム中心になっちゃってます、真面目に睡眠時間とか…

ゲームやってる

小田扉「団地ともお」4巻について書いた。 ロマサガ新作というかリメイクのミンストレルソングをずっとやってる。おもしろ。RPGはこのシリーズばっかやってる。ロマサガ1はやったことなかったので私にとっては新作に等しい。評価が割れた前作アンサガの…

異端としてのオタク

感想文に吾妻ひでおの失踪日記を追加。 2chのしろはたスレに私の電波男の感想がさらされた。あんま叩かれないでよかった。でもオウム真理教と同一視されるのはやはり嫌だろうな。私もあの感想書き上げてから、いくら個人的な思いとはいえ、ちょっとまずいか…

官九郎無残

さてさて、漫画原作映画ということで、早速観てきましたよ、「真夜中の弥次さん喜多さん」……とはりきっていきたいところだったが……観終わってげんなりした。 監督脚本は宮藤官九郎。主演は長瀬智也と中村七之助。面白かったよ、うん。人に感想聞かれたらそう…

感想とか評論とか難しいよね

感想とか評論とか難しいよね。 過去に数回ほど2chにアドレス晒されたことあったけど、あまり突っ込まれず半ばスルーされるも、今回はこたえた。ちょっと凹んでる。 815 :愛蔵版名無しさん :05/03/16 16:04:01 ↓これ既出? やたら難しい・・・。 http://www…

クロマティ高校がほんとに映画化されていた件について

さて、漫画原作映画というこで早速観て来た、「魁!!クロマティ高校」 ええ、本当に観て来たたんだよ、嘘じゃない。夕張国際ファンタスティック映画祭で上映されるって聞いたから、夕張まで行ったんだよ。映画化の話にまだ信じられないという方もいるだろうけ…

ダルビッシュ優

作品別感想に海野つなみ「リフォーム父さん」の感想を追加。「たまごやき」ともどもに好きな作品です、はい。 さてさて、連載誌では夏大初戦が始まった「おおきく振りかぶって」、単行本派の私はじっと我慢の毎日だが、その前に3巻の中のある描写について。…

バタバタ龍

作品別感想に三田紀房「甲子園に行こう!」の17・18巻の感想を追加。やっぱ野球漫画は面白いや。 さて、映画感想。市川準監督作品「トニー滝谷」。 原作は村上春樹の同名小説。音楽は坂本龍一。主演はイッセー尾形と宮沢りえ、朗読に西島秀俊、かなり強力な…

フワフワ山部

マンガの意味に浦沢直樹「PLUTO」第1巻についての雑感を追加。困った時の浦沢直樹、とりあえず何か書ける漫画だからね。「神戸在住」でも取り上げようかなと目論んではいたんだけど、最近はすっかり学生日記になっちゃってて、震災の影はどこに行っち…

佐藤若手

本サイト今年最初の更新は安永知澄「やさしいからだ」2巻の感想。 えー、当サイトでは、昨年から始めたここも含めて、時事問題とか事件とかに言及することは面倒なので避けてきたんですが、ちょっと面白い本を読んだので、奈良で起きた少女誘拐殺害事件につ…

映画感想2004

2004年は50だか60本だかの映画を鑑賞した。たくさん観たような気がするけど、週平均1本となると案外たいしたことないな。まあそれでも、自分としてはよく観て回ったと思うし、それなりに面白い映画にたくさん出会えた。今回も前回の映画感想同様にだらだら…