先週が伊藤剛テヅカ・イズ・デッド」の感想で、今週は緑川ゆき夏目友人帳」の感想。
 はい、緑川ゆきです。待望の新刊です。感想というかファンの戯言です、ごめんなさい。
 で、たけくまメモが「テヅカ・イズ・デッド」を機にマンガ評論についてえらい騒ぎである。いい意味でえらい騒ぎである。コメント欄の意見のやり取りも含めて、なんか盛り上がってて、みんな熱心だなーと半分冷めて眺めている。「キャラ」と「キャラクター」の話は今後さらに論が進むと思うんだけど、やはり世間の認識も私は問題だと思うんだ。
 先日から立川談志手塚治虫について語る4回シリーズがNHKで始まったけど、まあなんというか、今ではすっかり否定されている手塚の革新性が旧来のまま語られている。談志師匠は手塚信者だし、天才と崇めて尊敬しているのも知ってるから、いくら褒めまくろうが構わないんだけど、師匠の話を補足説明するVTRがなんともおそまつなもので、こういうところからきっちりと批判すべきだと思うんだよね。業界内の議論が外に影響していないってのが悲しい。「テヅカ・イズ・デッド」も結局その辺の界隈で話題になるだけで終わってしまうかもしれない。だから「マンガ夜話」のような番組は必要だと思うんだけど、やっばり「新宝島」の紹介VTRもオリジナル版の一頁とリメイク版のある一頁を映してて、もうがっくりですよ。私の勘違いならいいんだけど。