地味に続けている極私的物語論というかほとんど覚え書のような「拝啓 手塚治虫様」の第15回。なんかもう完全に方向を見失っているような気もするけど、どうにか物語論の一部である読者についての考察にたどり着いた感じ。今回は「テヅカ・イズ・デッド」の内容を手掛かりにしてみたが、結局「愛人[AI-REN]」の感想文みたいになってしまった。まあ、これからしばらくは「テヅカ」がいいネタ探しになりそう。次回の絶望先生についての考察も真面目にやるつもり、いやホントに。少し触れると、「フレームの不確定性」で間白に腰掛けたキャラクターの例が引用されていたけど、絶望先生も間白やコマ枠を教壇代わりに手をついている絵があるんだよね。あと夏目氏が少女漫画の分析で語った「多層的なコマ構成」が少年漫画にいかに取り込まれたかを独りよがりに考察する予定。あくまで予定。