今回の更新は、豊田徹也「アンダーカレント」の感想。
 11月あたりから今年のマンガ読み暦を振り返って勝手にベスト作品選んで自己満足がはじまるんだけど、その11月以降に出会った作品の面白さが前の10か月を消し飛ぶ勢いだなー。感想文もこんだけ立て続けるのも久しぶりだし。まあ後一月近くひとりでニコニコしながら室内のマンガを眺めまわるんだろうよ、自分。
 さて、そんな折にひと足早く出版されたのが「このマンガがすごい! 2006」のオトコ版とオンナ版である。2冊に分けた商売根性が気に食わないが2冊とも買ったよ。そんでもってがっかりしたよ。もうね、選者の方々にはお気の毒としか言いようがない。各選者に与えられたスペースが200字だもんな……これだったら選者の数を絞ってほしかったよ。で、各自ベスト6作品を挙げるんだが、これに順位ごとに点数割り振って、総合得点がどどーんと発表されるわけなんだけど、この結果の考察がなんともはや……なんのためのベスト20なのか、これらについての言及がほとんどなくて、作品の紹介に留まっているって言うのがねー。結果だけ欲しいなら一般投票で十分だよな。でもまあ、三田紀房小田扉羽海野チカなんかのインタビューもあるし、面白い部分もあるんだけどね。結局、よしながふみの年だったという結論を勝手に導いておく。
 でもね、個人的にはさ、当サイト一押しの緑川ゆきのみの字も出てこないとか、安永知澄の名も出てこないし、どうなってんのよっていう身勝手な不満が一番大きかったりする。