2010年個人的に面白かった映画

2010年個人的に面白かった映画
監督 原恵一、脚本 丸尾みほ「カラフル」
 わが人生珠玉の一作。少しずつ明らかになっていく自分が自分である意味に戦慄した。少年時代に見たかった映画である。当ブログに感想を書いた。早くソフト化しないだろか。

監督脚本 中村義洋ゴールデンスランバー
 現在、日本で最も安定して面白い映画を作れる監督といえば、私は真っ先に中村監督の名を挙げる。異論は認めない。「ちょんまげぷりん」ももちろん面白かったけど、どちらが良いとなれば、「ゴールデンスランバー」だ。中盤、「どうせお前じゃないんだろ」とあっけらかんと言う青柳の同僚の言葉が特に印象深い。

監督脚本 吉田恵輔「さんかく」
 吉田監督三本目の劇場用映画もまた素晴らしかった。主演三人の掛け合いの絶妙さもさることながら、前半のラブストーリー展開がいつのまにやらストーカー展開になる後半のくだりは必見。田畑智子はホントにいい役者だよな。

監督脚本 石井裕也川の底からこんにちは
 満島ひかりによる満島ひかりのための映画であり、彼女のファンならば見て損はしないけど、まさかその後石井監督と結婚してしまうとは……。まあとにかく面白い映画であることは間違いない。これも感想書いていたか。

監督 吉田大八、脚本 奥寺佐渡子「パーマネント野ばら」
 西原理恵子のマンガを原作に実写化した傑作。西原作品は過去にいくつか映像化されているが、どれもぱっとしない印象があったけど、これは紛れもない傑作である。マンガ原作映画に否定的な人や、2010年のマンガ原作映画でよかったのって「大奥」「BECK」とか抜かしているとんちんかんは、これを観て反省してほしい。

 2010年はホントにたくさん面白い映画を鑑賞することができて、豊作だった。いつも鑑賞後に星取り表をつけているが、85本ほど観て、星5つは25本あった。甘すぎかなーとも思えるけど、鑑賞後の余韻や興奮度で付けているから、去年はそれだけ充実した余韻に浸れたってことか。他に面白かった映画を列挙すると、「インビクタス」「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「第9地区」「告白」「武士道シックスティーン」「アウトレイジ」「必死剣鳥刺し」「息もできない」「悪人」「乱暴と待機」「サイタマノラッパー2」「君を想って海をゆく」「キックアス」といったところ。