ホントのこのマンガがすごい2012

宝島社「このマンガがすごい!2012」が出て一ヶ月が経ったころになって、ようやく私はこの本をじっくりと読んだ。もちろんすぐに買ってはいたので順位だけは確認していたけれども、なんともむにゃむにゃした気持ちがくすぶっていた。「ブラック・ジャック創作秘話」に対して、別に手塚ファンなら知ってることばかりだよ、と強がる気も無いし、なんだが昨年の面白い映画が「はやぶさ/HAYABUSA」になったような気分がずっとあったものの、でもまぁ確かに面白いことは面白かったけれども。しかしまあ、いったいこの結果はなんなんだろうかと考えていた。
で、試しにある人たち(特定の条件を満たす約5人ほど)を除いた結果が以下のとおりである。
一位から順に
オトコ編
ましろのおと
グラゼニ
HUNTER×HUNTER
ブラック・ジャック創作秘話
3月のライオン
進撃の巨人
信長協奏曲
どげせん
めしばな刑事タチバナ
青の祓魔師

オンナ編
花のズボラ飯
昭和元禄落語心中
姉の結婚
うどんの女
地上はポケットの中の庭
ちはやふる
海町diary
ぴんとこな
ライアー×ライアー
見かけの二重星

「BJ創作秘話」が大きくポイントを落として4位に。変わりにポイントに変動のなかった「ましろのおと」が繰り上げ1位になった。「グラゼニ」もポイントを落とし結局同じ2位に。「HUNTER×HUNTER」が3位に繰り上げ。以下ほぼ繰り上げ。7位に入っていた「あの日からのマンガ」が僅差でトップ10圏外の11位に後退した。
オンナ編で顕著なのが9位に入っていた「ミラーボール・フラッシング・マジック」が大きくポイントを下げてしまいトップ20にすら入らなかった。昨年1位2位を独占したヤマシタトモコ作品だというのに……。代わりに11位の「見かけの二重星」が繰り上げ10位に入る。
別に「ある人たち」をことさら非難する意図は全くない。これはあくまでも結果だ。ただ、ある少数の人たちのプッシュにより、順位なんてものは容易に変動するということである。
本屋で「このマンガがすごい!○位」とかいうポップを見るたびにイライラしてたので、ついやってしまったが、「あの人たち」が誰なのかは教えない。