2012年面白かった映画10本

2012年面白かった映画10本
桐島、部活やめるってよ
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語」
キツツキと雨
鍵泥棒のメソッド
「僕達急行 A列車で行こう
「ポエトリー アグネスの詩」
「かぞくのくに」
「サニー 永遠の仲間たち」
夢売るふたり
「ロボジー
 2012年は91本の映画を鑑賞した。多いか少ないかわからんが、昨年の大きな特徴は、なんといってもアニメ映画の多さだろう。今年もジブリの新作が控えているわけだが、昨年私が劇場で観たアニメ映画は18本だった。毎年10本前後だった点を踏まえずとも多い。中でもテレビ放映から劇場版という流れが多いようだ。地方に住む私には、それらを鑑賞するには東京にまで出向かなければならないけれども、そこまでしなくても18本という数字(もちろん観ていない映画も含めれば20本を越える)は、全国公開されるアニメ映画がいかに増えたのかを物語っている。
 そんな中でも劇場版まどマギは衝撃的だった(これは東京に行ってみてきた)。テレビをもともと見ないし、総集編ということでさしたる期待をしていなかったのだが、放映時間を考慮すると、ほぼノーカットで前後編に分けて上映されたのかな。特に前編はすごかった。すごかっただなんて小学生みたいな感想だが、個人的にそう形容するしかない。後編への引きも含めて素晴らしかった。是非とももう一度……いや何度も観たい作品である。後編は説明シーンが多くて、ちょっとだれたけれども。
 とは言っても、すでに各所で2012年一番と名高い「桐島、部活やめるってよ」が抜群に図抜けているのは私も同意するところである。ぶっちゃけ、これ一本さえ観れば2012年の邦画は全て語れるといっても過言ではない。
 日本テレビが製作しているという点である。劇場で日テレのロゴが最初に出たときは驚いたものだ。昨今、テレビ局の映画はもはや珍しくはないのだけれども、その多くが駄作として散っていく惨状にあって、「桐島」は奇跡的な作品とも言えるし、今後のテレビ局製作の映画に期待できるとも言える。たまたまなのか、今後も継続されるのかはわからないけれども、駄作と馬鹿にだけしていればいいというわけではなくなるのかもしれない。そうした、いわば客を集める映画で稼いだ金が有るからこそ、映画製作者に作りたい映画を作らせることができるのだから。もちろんつまらんものは今後もつまらんといい続けることに変わりはない。
 ほかの映画については無難なところかもしれん。特別なものは何も意識せずに選んだつもりであるが、そういえば、韓国映画が2本入っているのか。「ポエトリー」のイ・チャンドン監督は個人的にファンなので問答無用で入れるんだけど、「サニー」は全くの無印。前評判は聞いていたし、まさか地元で公開されるとは思っていなかったんだけど、評判どおりのもんかと疑い半分で観てみたら、見事にやられました。娯楽映画であり名作だ。「サニー」は安心してお勧めできる映画である。
 さて、2011年と比べて洋画が激減した。あの時は上位4作品を洋画が占めたのに。洋画自体もともとあまり観ないせいもあるが。上記の韓国映画以外だと「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」「アルゴ」「ミッドナイト・イン・パリ」「ドラゴン・タトゥーの女」「最強のふたり」ぐらいかな、良かったのは。洋画も積極的に観ていれば鑑賞数も100本超えたのかもしれないが、時間的にどうだったかな。
 まあともかく、「桐島」である。2012年で良かった映画は「桐島」と答えておけばOKってくらい、「桐島」である。
 というわけで、今年も映画鑑賞にマンガに充実した一年となりますように!!