やっぱり負けた燕

 はてなっていろいろと機能があるんだね。みなんどうやって形整えているんだろーかと思っていたが、少しずつ覚えていきましょうか。とりあえずキーワード化の解除の仕方は覚えたんで、気楽に書いていこう。
 最近読んだ漫画で特に印象深いのは五十嵐大介「魔女」だね。この作品を言葉で説明するのはひどく困難だ。五十嵐大介という作家自体を語ることがそもそも難しいのだが、「言葉で考える あなたは 言葉で考えることは 考えられない」ってつまりいくらたくさんの言葉を尽くそうとしても表現できない世界があるってことかな。よしながふみ研究会のレポートをざっと読むと、多量の言葉がひとつの場面に投入されているんだよね。それだけ多用な解釈を許し、かつ、面白さを含んでいるってことだし、研究心をくすぐる楽しさがかの漫画にあるんだろうけど、「魔女」を読むと、それって結局漫画というメディアを豊かにする可能性を秘めている行為だけど、外の世界には何の影響もないよってことになるのかな。わけわからんな、いや、結構衝撃だったんですよ、「魔女」は。絵が好きなんで話なんか半端でもいいくらいなんだけど、話のほうが面白かった。で、例の研究会とは無縁である私にとっては、一方であの余白を演出ではなく「手抜きだ」と斬って捨てる人たちの存在も無視できないわけ。それはつまり、よしなが漫画をたくさん読んできた人にとっては、多量の台詞もぽっかり空いた余白も、面白みのない表現で、あんたらが感心しているのは、他の作品を読んでいないからだよってな突っ込みも予想できる。事実、私が感想文で書いたことにいまいち自信が持てないのもちょっとしかよしなが作品を読んでいないため、ほんとだったら「漫画の意味」(個人的にこっちのコンテンツは批評を意識している。「感想文」ほんとに感想のつもり)にのっけてもいい内容だった。そりゃ最初は手抜きだなんて浅はかだなーなんて思っていたけど、続けて「それを言ったらおしまいよ」を読んだら、妙につまらなくて、手抜きっていうか、手馴れすぎててなんか嫌ってな気もしてきたのである。浦沢直樹の漫画みたいにさ、上手いのはわかってるから回りくどい演出すんなよみたいな、いい加減早く話し進めろよ「20世紀少年」みたいな。
 あ、長くなりそうなんで、続きはまた書こっと。ていうか、全然まとまってないな。まあいいや、日記だし。

追記。なんか「国鉄」というキーワードで来ちゃった人もいたし、ごめんなさい。しかし強力すぎるよ、はてなキーワードは。