感想文に戸田誠二「説得ゲーム」とうめざわしゅん「ユートピアズ」を追加。
 月1更新になりつつある本サイトに対し映画の感想を続けているこのブログ……
 今回も映画「ハチミツとクローバー」について書こう意気込んでいたものの、映画自体がぱっとせず、感想書く気にもならんかった。まあ蒼井優関めぐみ好きの私には、話はもうどうでも良かったな。ていうか主人公を抜きに迎えるクライマックスって一体なんだろうね。竹本を演じた某のナレーションのひどさったりゃない。そもそも演出がいい加減なんだよ。映画「ラブ★コン」についてきついこと書いちゃったけど、あれは個人的にもう一歩足りなかった悔しさゆえなんだ、あれはあれで演出意図が明確でスタッフ全員が同じものを目指していたし、だから勢いがあったしパワーもあった。でも映画「ハチクロ」にはそんなもんないね、出演者の何人かにはそういうものを感じたけど。あのね、カメラが揺れるんですよ。まあ揺れるのはいいとして、意味がないんですよ、それに。カメラを固定できる屋外の場面は画面が固定されているんだけど、室内は多分そんな手間を省いたんだね、カメラを動かすだけのスペースを作るには狭い室内ではセットを一部壊さなきゃならない。で、また元に戻して違う角度から撮ると。でもめんどくさいんだか、場所借りて撮影してるんだか、とりあえず室内は手持ちっぽいんだよ。少なくとも固定されていない。だから画面が微妙に揺れている。はじめはね、なんかいみあるのかと思ってたんよ。はぐが教師に抽象画ではなく他の絵を描けって言われる場面、カメラはセリフを言う役者を追って映すもんだから、もう平坦というか緊張感がないというか。結局演出は音楽頼りで、この場面はこう撮るぞという意思が希薄なんだね。
 漫画原作映画・ドラマがいろいろと注目されている昨今だが、連載中の作品の映像化はもうほとんど駄作と断じていいだろう。一話完結もの(例えば「魁!クロマティ高校」)とか、とりあえず一区切り付いた作品(例えば「デスノート」)の場合は期待持てるけど、もうほんとにあかんな。